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山陰中央新報社|炎との真剣勝負 日刀保たたら火入れ式 - 山陰中央新報

燃え上がる炉の中に砂鉄を投入する村下の木原明さん(左)=島根県奥出雲町大呂、日刀保たたら
 日本古来のたたら製鉄で、日本刀の原料となる玉鋼(たまはがね)を生産する島根県奥出雲町大呂の日刀保(にっとうほ)たたらで22日、今年の操業が始まった。3昼夜の72時間、炉を燃やし続ける作業を2月8日までの間に計3回行う。

 砂鉄を炉に入れる火入れ式には、同町や日刀保たたらを運営する日本美術刀剣保存協会(東京都)などの関係者ら30人が出席し、玉串をささげ安全を祈った。

 操業が始まると、技師長の村下(むらげ)を務める木原明さん(84)と渡部勝彦さん(80)が、最高温度1500度まで熱くなる粘土製の炉(長さ3メートル、幅0.8メートル、深さ1.2メートル)に「初種」と呼ばれる最初の砂鉄を投入。30分ごとに砂鉄と木炭を交互に入れる作業を続けた。

 ふいご(送風機)から風が送られると、炎が燃え上がる「ゴーッ」とうなる音が響き、炉の周辺で村下と村下養成員の計13人が作業を進めた。

 1回の操業で砂鉄10トン、木炭12トンを使う。初回は25日朝に炉を壊し、砂鉄が溶けてできるけらを取り出す。けらから2.3トンの玉鋼が取れ、全国の刀匠約200人に供給する。

 木原さんは「令和の最初にふさわしい立派なけら作りに向け全員で結束したい。3昼夜の操業に耐える体力と精神力、技術を後継者に伝え、将来に継承する」と力を込めた。

 日刀保たたらは戦後操業が途絶えていた製鉄所跡を整備し、1977年に日本美術刀剣保存協会が復活させた。国内で唯一、伝統技術のたたら吹きを継承している。

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January 23, 2020 at 09:29AM
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