ブリヂストンサイクルが12月21日、静岡県三島市にあるチームブリヂストンサイクリングのクラブハウスで「チームブリヂストンキッズ お仕事体験会」を行った。地域の子供たちを集めて、チームブリヂストンサイクリングを知ってもらうためのイベントで、所属選手、監督、メカニックらが参加し、子供たちと触れあった。同イベントはファン拡大のための活動に見えるが、ブリヂストンサイクルにとっては、もっと広く、もっと深い意味を持つ。

座学と体験で学ぶチームのお仕事
今回開催されたイベントは、チームブリヂストンサイクリングの選手、スタッフらが講師役の「職業体験会」とも言えるものだった。
大きくは座学と体験学習に分かれ、座学ではチームの歴史、所属選手、スタッフの仕事を学んだ。体験学習では、選手ともに東京五輪のロードレースのコースを走るバーチャルサイクリングをしたり、メカニックが実演する自転車洗車の工程を観察したり、子供たちがチェーンに注油したりした。最後はジェル状の補給食を味わう体験もした。
地域密着が当たり前になった昨今のプロスポーツにおいて、クラブハウスのある三島で、ブリヂストンサイクルがこうしたイベントを行うのは、不思議ではない。ファン拡大のためのサービスと考えれば、自然なことといえる。
だが、これまでに実施してきたイベントも含めて考えると、単にファン拡大のみを狙ったとは考えにくい、大規模な取り組みをブリヂストンサイクルは多数行っている。
2019年6月には富士スピードウェイで小中学生約1500人を対象としたオリエンテーリング形式の自転車教室を開催。同年7月には国内外のトップアスリートが東京五輪のロードレースコースを走行するイベント「富士山チャレンジライド2019 in御殿場・裾野」で、地元の小学生2800人が観戦・応援の雰囲気を楽しめるようにサポートした。同月にはさらに、富士スピードウェイで行われた「自転車競技開催1年前イベント in 静岡」で企画協力に携わり、同じく7月にイオンモール甲府昭和で行われた東京五輪1年前記念イベントにも協力して自転車競技の魅力を伝えるイベントを行った。
会社を挙げてのイベントは今後も継続的に行われる模様で、一連のイベントの規模感、回数などから、ブリヂストンサイクルが何か特別なことを考えているとわかるはずだ。
「お仕事体験」が背負ったミッション
その答えはシンプルだ。東京五輪の開催に向け、ブリヂストンが掲げる統一メッセージ「Chase your dream」を多くの人に伝えたいからだ。
「Chase your dream」は、様々な困難を乗り越えながら夢に向かって挑戦し続けるすべての人の挑戦・旅を支えていくという思いを込めたブリヂストングループ全体のメッセージ。それを実現するために、自転車部門を担うブリヂストンサイクルは自転車というツールを使って、「夢や目標を持ち、それにチャレンジしたい」という人たちの気持ちに応えたいと考えているのだ。
さらに噛み砕くならば次のような流れになる。
チームブリヂストンサイクリングの選手は、東京五輪への出場とメダルの獲得を目指している。そうした選手の存在を知り、人々が応援する。応援していくうちに、選手の姿に感動する。応援する側もいつしか目標を持ち、挑戦しようと考える。「自転車に乗ってみたい」「自転車選手になりたい」と思ってくれる人が増えることで、自転車文化の醸成につながる。そうなることをブリヂストンサイクルは願っている。
とりわけ、東京五輪の自転車競技(ロードレース、MTB、トラック)は静岡県内で行われ、自転車競技への関心は高い場所だ。三島市にあるクラブハウスは、より多くの子供たちに、チーム・選手の存在、自転車の魅力を知ってもらい、「Chase your dream」を体現するために重要な施設となるだろう。
素直な子供たちの反応
今回のイベントに参加してみて、面白かったのは子供たちの反応だ。「楽しかった」「選手がかっこよかった」などと答えてくれた子供たち。興奮気味の声で答えてくれたその言葉に嘘はなかった。後で写真を振り返ると、子供たちの眼差しは真剣そのもの。子供たちの表情からも、いかに記憶に残るものだったかがわかるだろう。もちろん、「Chase your dream」という企業メッセージまでは感じ取れなかっただろうが、いつしか、この日のことを思い返すに違いない。
一連の活動を通じて、ブリヂストンサイクルは、自転車の魅力に気づいてもらうための種まきをしているとも言えそうだ。「お仕事体験会」は単なるファンサービスではなく、企業ミッションを果たすための重要な意味を持ったイベントなのだ。
子供の応援が選手の力に
最後に、今回参加した窪木一茂、近谷涼の2選手の感想をもって締めたい。
窪木は「今回参加した子供たちの中には、ロードバイクが欲しいと言ってくれる子もいました。僕らも自転車やってみたいという子が増えることを望んでいます。全国的にこうしたイベントが増えれば、自転車の魅力を知ってもらえる人が増えるのではないかと思います」とコメント。自転車文化の拡大に意義のあるものだととらえている。
近谷は「これまでも裾野市や御殿場市の小学校にも行かせてもらったりしていました。その子たちが、ツアー・オブ・ジャパンで応援に来てくれました。こうしたイベントは、選手活動においてすごく力になっています」と話す。今回のような活動は、自身の励みにもなっているようだ。
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