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MAISON MARGIELAがリーボックとコラボ! アップサイクルから生まれる贅沢にも注目。【オートクチュール速報】 - VOGUE JAPAN

ジョン・ガリアーノが手がけるメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)アーティザナル Co-ed(=男女共通)コレクション。メゾンにおけるオートクチュールに相当する「アーティザナル」は、クリエイティビティの最先端を表現する実験的な場所を意味する。2020年春夏シーズンのデザイン・キーワードは、「ブルジョワ・ドレッシング」だ。

ガリアーノは、コレクションのほとんどを消費サイクルの終わりに辿り着いた生地から作る、「アップサイクル」(リサイクルとは異なり、廃材などに新たな価値を加えることで一段階上の製品として蘇らせること)というサステナブルなアイデアを盛り込んだ。かつてセントマーチンズの卒業コレクションのために市場で古着を漁り、切り刻み、新たな形を生み出したガリアーノの真骨頂であると同時に、今日のファッション産業で深刻な問題となる「大量生産」、「大量消費」、「大量廃棄」に対する抵抗である。

「世界には服がありすぎている」と懸念するガリアーノの指示を受け、チームのアシスタントらはリサイクルショップを訪れ、コレクションに使用するための素材を探し回ったという。服も西洋のオートクチュールの伝統も捨てることができない。ならばそれら2つを合わせて、新たな価値観を作り上げよう。そのような哲学を伺うことができる。

脱構築的で無秩序なメゾン マルジェラのスタイルは健在である。トレンチコートやボウタイ、体にフィットするロングドレスを含むブルジョワのクラシカルなコードに、リカッティング、仮縫い、生地の反転、解体と再構築、work-in-progress(作業途中・未完成)など、あらゆるユニークな技法を駆使。鱗のような仕上げの円形のくり抜きは、一つ一つハンドカットによって施されている。

ガリアーノは、エシカルを原則とするラグジュアリーから生まれる、新たなブルジョワスタイルを提案したクチュールコレクションを創作。現代の真なるラグジュアリーには、倫理的良心が伴わなければならないことを強く主張する。価値観さえもアップサイクルしなければいけない、という警告かのようだ。

また、絵画的で明暗が際立つ色使いは、20世紀を代表するアメリカの具象画家、エドワード・ホッパーの明快な構図や色彩からインスパイア。見渡すかぎりに塗られたピンク壁面も、ホッパーの作品を決定づける色である。観る者の視覚を刺激する色の美学が、突き刺すほどの強烈なエネルギーをもたらす。

さらにショーのハイライトは、モデルの足もとだ。メゾンのアイコンシューズ「TABI」とリーボック(REEBOK)の先駆的なモデル「INSTAPUMP FURY」という、モードとスポーツそれぞれの世界に革命を起こした2つが融合したシューズが発表された。これは、ガリアーノが2014年にメゾン マルジェラのクリエイティブ・ディレクターに就任して以来、他ブランドと行う初のコラボである。アーティザナルの精神と、常に最新テクノロジーを追い求めるクラフツマンシップを具現化し、コレクションが提起する「ブルジョワ・ドレッシング」を反映している。

このユニセックスシューズは、フラットとヒールの2型を展開。今年後半、6色のカラーバリエーションがメゾン マルジェラの店舗に並べられる予定だ。

Photos: Gorunway.com Text: Maki Saijo

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January 24, 2020 at 08:53AM
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