［ジャカルタ ２３日 ロイター］ - インドネシア中央銀行は２３日、政策金利の７日物リバースレポ金利IDCBRR=ECIを５．００％に据えいた。インドネシアの経済サイクルは既に底を打っているとの見解を示す一方、状況次第ではさらなる「緩和的」政策をとる可能性も排除しなかった。
インドネシア中央銀行は２３日、政策金利の７日物リバースレポ金利を５．００％に据えいた。写真は中銀本店。２０１９年１月、ジャカルタで撮影（２０２０年 ロイター/Willy Kurniawan）
中銀は現行の政策がインフレの抑制や経済成長の支援、金融市場の安定維持に寄与するとの見方を示した。
ロイター調査でも、２５人中２２人のアナリストが政策金利の据え置きを予想していた。残りの３人は２５ベーシスポイント（ｂｐ）利下げを予想していた。
ペリー・ワルジヨ総裁は記者会見で「インドネシアの経済サイクルはすでに底を打っており、今後改善し続ける」と述べ、世界経済の成長やコモディティーを含めた輸出需要の拡大が回復基調を支えると指摘した。
中銀は低迷する経済成長の支援に向けて昨年４回利下げを行い、合計１００ｐｂ政策金利を引き下げた。銀行の預金準備率も引き下げ、融資の伸びを加速させるため一部の融資規則を緩和した。
それでも、融資の伸びは鈍いままとなっており、当局が発表した昨年１２月の融資の伸びは６．０８％に鈍化した。アイコン・リフィニティブのデータによると、これは２００９年１１月以来の低い伸び。
ワルジヨ総裁は昨年実施した緩和策が銀行システムに浸透し、融資の伸びにも影響を与え始めるとの見方を示し、融資の伸びは２０２０年に１０━１２％まで改善すると予想した。
中銀は２０２０年の経済成長率が昨年の推定５．１％前後から５．３％に改善するとの見通しを変えていないが、ワルジヨ総裁はそれでも必要となれば経済成長を支援するあらゆる政策ツールがあるとした。
バンク・ダナモンのエコノミスト、ウィスヌ・ワルダナ氏は「他のアジアの中央銀行が金融緩和に動くのであれば、インドネシア中銀には２０２０年に２５ｂｐの追加利下げを行う余地があるというのが我々の見方だ」と述べた。
ワルジヨ総裁はインドネシアルピア相場について、依然としてファンダメンタルズ（経済の基礎的条件）に沿った水準にあり、今後も安定を維持するとの見解を示した。
ルピアは今年に入って対ドルで１．９％前後上昇しており、アジア新興国通貨の中で上昇率トップとなっている。
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January 23, 2020 at 05:41PM
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インドネシア中銀、政策金利据え置き 「経済サイクルは底打った」 - ロイター (Reuters Japan)
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