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事故で障害…パラ出場が夢 「ハンドサイクル」三島の高2・山木さん:静岡(TOKYO Web) - 東京新聞

障害者自転車競技の県大会に参加し、ハンドバイクで走行する県立伊豆総合高2年の山木平良さん=2019年12月、静岡市で

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 県立伊豆総合高(伊豆市)の自転車部で、障害者自転車競技の一つ「ハンドサイクル」に打ち込む生徒がいる。三島市の同校二年山木平良(たいら)さん(18)だ。交通事故で胸から下にまひが残り、車いすで日常生活を送る。競輪選手という小学生の頃からの夢は、パラリンピック出場へと変わり、再びペダルをこぎだした。

 小学三年の時、父親と行った競輪場で、レースに魅せられ競輪選手が将来の夢に。運動が好きでさまざまなスポーツに取り組んだが、自転車への気持ちは揺るがず、部のある同校へ進学した。

 本格的に競技を始めたのは高校一年だった二〇一七年四月。だが同年五月の練習帰りに交通事故に遭い、下半身不随に。「周りの励ましもあって、大きく落ち込むことはなかった」と言うが、競輪選手という目標を失い喪失感を覚えたという。物足りなさを感じながらリハビリに励んでいた一八年二月。日本パラサイクリング連盟の関係者から、ハンドサイクルの体験に誘われた。

 ハンドサイクルは、前輪と後輪が連動するハンドバイクという競技用三輪自転車を使用。前傾姿勢が難しい山木さんの場合は、上体をあおむけ近くまで寝かせ、手でペダルを回す。

 ハンドバイクに乗って手に力を入れると、グッと前へ進んだ。久しぶりに当たる風が気持ち良く、自転車に乗っているような懐かしい感覚を思い出し、すぐに夢中に。

 入院やリハビリで一年間休学し、一八年四月に再び一年生として復学。自転車部にも復帰し部員と共に週六日、自分の車いすに専用の車輪を付けて走り、筋力トレーニングなどにも励んだ。約一年で同連盟の育成選手に選出。東京パラリンピックの出場は厳しいが、次のパリ大会を見据える。

 自身も競技者で、山木さんと障害の程度や競技歴が近い会社員松本亘さん(43)=茨城県つくば市=が一九年八月から、主に電話やLINE(ライン)で指導する。「つらい練習も自らやめることがなく、負けず嫌いで前向き」と松本さん。

 山木さんがパラリンピックを目指すのは、世話になった人たちへの恩返しの気持ちもある。「周りの人たちが支え、応援してくれる。特に両親にはこれからも世話になると思うので、喜ばせてあげたい」

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